無塗装のパネル材を素手で施工すると、知らず知らずのうちに手の汗が付着し、時間が経つと手の跡が浮かび上がってくるという現象がおこる場合があります。施工直後ではなく、5〜10年と長い年月を経てじわじわ浮き上がってくるため、不気味に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
●原因
なぜこのようなことが起こるのか?主な原因は、経年変化によるものです。木材は光(特に波長の長い紫外線)の影響を受け、木材の構成成分であるリグニンや抽出成分が分解され、材面の色合いが変化します。木材を直に手で触れると油分が付着し、その部分だけ経年変化のスピードが異なり、時間の経過につれて手の跡が、徐々に浮かび上がってしまいます。
また、この原因に加えて人間の汗の中に含まれている様々な成分の酸化も起因します。酸化というと難しく聞こえますが、衣服に付着する皮脂汚れと同じ原理です。
なお、この現象は特に日焼けのしやすいマツ類やベイヒバ、スギなどによく見られます。 |
 浮かび上がった手の跡 樹種:ベイマツ |
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●予防法
予防法としては、(1)素手で触れないこと。施工する際は必ず手袋をつけて施工することをおすすめします。特に夏場の汗のかきやすい時期は注意してください。(2)ワックス等でコーティングされた材を使用する(弊社で扱っている塗料ではクリアケアーやナチュラルワックスをおすすめ)。なお、OIL塗装でもある程度の効果はありますが、木材の中に浸透する塗料のため、コーティング力のあるワックス塗装の方が予防効果は高く、おすすめです。
●対処法
一度、浮き出てきた手の跡を消すのは、非常に難しく、削り取るか、特定の薬品で洗い流すしかありません。しかし、これらの方法はムラになる恐れがあるため専門の業者にお願いすることをおすすめします。
気をつけていただきたいのは、施工時ばかりではありません。お住まいになられてからも、エアコンのお掃除をする際等、うっかり素手で触れてしまうことがあります。特に普段手を触れない天井は無塗装のまま施工することが多い箇所です。後々の後悔することがないよう、注意しましょう。 |
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