タモフローリング 150
日本的な美意識に適う表情のフローリング【662 号】

 日本の木材と言えば、真っ先にヒノキやスギといった針葉樹を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。しかしながら、日本には広葉樹も多く生育し、古くから内装材などに使用されています。その代表的な樹の一つがタモです。
 タモは、モクセイ科トネリコ属であり、一般に材質は強靭で、フローリングをはじめとした建築材や家具材などに多く用いられています。英名は「アッシュ」で、北米のホワイトアッシュ、欧州のヨーロピアンアッシュと同様の良材です。
 タモの特徴は、清潔感のある白い色合いと、はっきりとした木目、加えて野球のバットにも使用される強さとしなやかさを併せ持つことです。今号は、「和」の空間を引き立てるばかりでなく、「洋」の空間にも調和するタモの150mm巾フローリングを紹介します。

FTMR10-101 タモ フローリング150
Arbor亜麻仁オイル床用仕上げ
タモの特徴
 
 本製品に使用されているタモは落葉高木の「ヤチダモ」です。本州北中部、北海道からシベリア、中国東北部などに多く分布しています。
 気乾比重は0.65。(「世界の有用木材300種」日本木材加工技術協会より抜粋)心材は淡黄褐色、辺材は淡黄白色。まっすぐ伸びる木で、樹高30m、太さは80〜100cmの巨木にもなります。堅めであるものの加工しやすく、乾燥も難しくないため、材として重宝されてきました。
■木目
 タモの横断面は正円に近く、年輪の境界に大きな導管が帯状に配列していて環状になっているため、年輪が明瞭で製材するとはっきりした木目が現れます。時として、ケヤキにも匹敵する多彩で個性的な杢(木目の模様)が出ることがあります。タモの代表的な杢として、たけのこ杢、玉杢、縮み杢、バイオリン杢、虎杢などがあります。その中でも、たけのこ杢はたけのこの形をした木目で、板目面に見られます。巾の狭いフローリングに比べ、巾の広いフローリングにはたけのこの形状が鮮明に現れます。

たけのこ杢

タモ 丸太
■衝撃吸収力
 タモは、野球のバットに使用されるほど、強靭で衝撃に強く、弾力性がある木材です。
 下の表は木材の衝撃曲げ吸収エネルギーの比較表です。表の中の衝撃曲げ吸収エネルギーの数値が低いほど衝撃吸収力は高いと考えられます。衝撃吸収力が高いフローリングほど足や腰に負担をかけないことは周知のことですが、ヤチダモの衝撃曲げ吸収エネルギーの数値はキリよりは高いものの、他の一般的なフローリング広葉樹と比べると同等、もしくは低いことが分かります。タモは、衝撃に強く、しなやかな木材と言えます。

名前の由来
 
 ヤチダモのヤチは谷地または野地と書き湿地を指します。実際、湿地周辺や谷間に多く生育しています。
 タモの語源には諸説あるようです。撓む木(たわむ木)。ねばりが強く曲げても折れないことからたわむ木と呼ばれ、それが転じてタモになったという説。タモは巨木が多く樹霊信仰の対象となり、霊(タマ)の読みが転じてタモとなったという説など。私たち日本人にとってタモは、古くより馴染みの深い、内装材として生活空間の中に存在する樹でした。
 白い色とはっきりした木目のタモフローリング。まさに和風建築の空間を引き立たせるフローリングと言えるでしょう。
タモと塗装
 
 タモは塗装性が良く、オイル、ウレタン、漆など様々な塗装でも多彩な表情を楽しむことができます。オープンポアやクローズドポアといった塗装も効果的に仕上げることができます。

FTMR10-101
タモフローリング150

品番:FTMR10-101
グレード:プライム&ラスティック(所々に節がバランス良く点在)
タイプ:ソリッドワンピース
塗装:Arbor亜麻仁オイル床用
サイズ:18×150×乱尺   入数:1.64m2/ケース
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