無垢フローリング・無垢木材・無垢内装材|MOKUZAI.com検索MENU

お引渡し前のクリーニング

施工時には、想像以上にホコリや細かな粉などが発生します。
快適に、気持ちよく使っていただくため、お引渡し前のクリーニングも適切に行いましょう。
<small><b>施工直後のオイル塗装フローリング現場</b><br>ホコリをかぶったような状態になるため、<br>クリーニングは欠かせません。</small>

施工直後のオイル塗装フローリング現場
ホコリをかぶったような状態になるため、
クリーニングは欠かせません。

無垢フローリングのクリーニング法

基本的には、細かなチリやホコリを丁寧に取り除き、ワックスをかけてください。

 POINT 
・ 施工されたフローロングの種類と塗装を確認し、適切なワックスを使用すること
フローリングの種類を事前に確認
フローリングと一言で言っても、複合フローリング、無垢フローリング、ビニール製のクッションフロアーと様々。フローリングの種類によって適正なワックスが異なるため、必ず事前に無垢フローリングであるかどうか、さらには塗装方法まで確認を行ってください。
塗装方法には、コーティング系のウレタン塗装と、浸透性のオイル・ワックス塗装があります。

適切なワックスを選ぶ

■浸透性塗装(Arbor植物オイル・Arbor蜜蝋樹脂ワックス)
ロウ系ワックスをお選びください。蜜蝋やキャンデリラ蝋といった天然素材を主原料としたワックスなら、安心してお使いいただけます。
塗布後は必ず、きれいなウエスで“ふき取り”を行ってください。特に、水性タイプの場合はふき取りを行わないと、ワックス中の水分がフローリング材に入り込み、膨張、毛羽立ち等の原因となりますので、ご注意ください。
(当社では天然原料を主原料としたロウ系ワックスArbor水性クリーナーワックスを扱っております。)

合成樹脂系ワックスの使用は絶対に避けてください。浸透性塗装の風合いが損なわれるとともに、塗装とワックスが密着せず、ワックスが剥離する恐れがあります。

<使用の際の注意点>
・ワックスを使用になられる場合は、必ず端材などで試し塗りをしてからご使用ください。

・ロウ系ワックスの中には、クリーナー効果も併せもつワックス(Arbor水性クリーナーワックス含む)があります。これらを使用される場合は、塗装品にのみご使用ください。クリーナーに含まれるアルカリ性の成分と木材中のタンニンや鉄分と反応し、変色する場合があります。

・クリーニングの際に、ロウ系ワックスを使用された場合は、その後のメンテナンス時にオイルを上塗りしようとしても、ワックス成分により、オイルが木材中に浸透しにくくなります。オイルを上塗りしたい場合は、剥離剤でワックス成分をはがしてからご利用ください。ただし、弊社取り扱いのArbor水性クリーナーワックスの場合は、剥離剤でワックス成分をはがす必要はありません。



■コーティング系塗装(ウレタン塗装)
合成樹脂系ワックスは、ツヤ出しタイプが主流です。ツヤを抑えたい場合はロウ系を選んでください。(当社では天然原料を主原料としたロウ系ワックスArbor水性クリーナーワックスを扱っております。)

なお、合成樹脂系ワックスを使用される場合は、無垢床用をお選びください。特に水性タイプを使用される場合は、複合フローリングのように水性タイプを直接床に撒くような使用方法は、絶対に避けてください。フローリングの隙間から水分が入り込み、膨張・変形・変色の原因となります。

<使用上の注意点>
ワックスを使用する際は、必ず事前に端材などで試し塗りをしてからご使用ください。
Arbor水性クリーナーワックス
クリーナー効果とワックス効果を両立
ワックスを床に直接たらさず、きれいな雑巾に浸し、かたく絞って拭き掃除を行った後、乾拭きを行ってください。天然原料のみを使用しているため、肌に優しく、安心です。汚れの度合いによって水で希釈してお使いください。
※Arbor水性クリーナーワックスは塗装品にのみお使いください
>Arbor水性クリーナーワックス【塗装マニュアル】
>製品情報:Arbor水性クリーナーワックス

◎養生を適切に行うことで、クリーニングの手間を大幅に軽減することができるとともに、思わぬトラブルをも回避することができます。養生方法につきましては、施工説明書をご覧ください。

浸透性塗装のよくあるトラブル解決法

浸透性塗装は、木肌をそのまま活かした塗装のため表面に塗膜をつくりません。そのためコーティング塗装では生じにくい、“石膏ボードの粉が木目に入り込んでしまった”などといった症状が起こることがあります。適切な養生さえ行えば、ほとんど回避できますが、万一の場合の対処方法を知っておくと、慌てず対処することができるため安心です。

●石膏ボードの粉が付着してしまったら
掃除機で吸い取るか、コンプレッサーを用いてエアーで吹き飛ばしてください。それでもとれないようなら、部分的であれば仕上げに用いたものと同一の塗料を塗ることで、目立たなくさせることもできます。もし全体的に付着した場合は、#180〜240程度のサンドペーパーでサンディング※1を行い、同一の塗料を再塗装※2してください。

●養生テープの跡が残ってしまったら
養生シートや養生ボードを留める際に、養生テープをフローリングに直接貼ってしまうと、テープの粘着部分が付着してしまうことがあります。特に夏場など気温の高い環境では粘着成分が溶け、それが木目の中に入り込んで、跡が残ってしまいます。そうした場合、無水エタノールを使用すると粘着成分を取り除くことができます。その後は同じ塗料で再塗装※2してください。その部分が日焼けしてしまっている場合は下記の“日焼けによって色の差が生じてしまったら”を参照ください。

●毛羽立ちがおこってしまったら
何らかの原因で水をこぼしてしまったりして、毛羽立ってしまった場合、部分的であればストッキングにウエスを詰めたもの、あるいはスポンジの硬い面でこすり毛羽立ちを取り除き、部分的に薄く同一の塗料で再塗装※2してください。全体的に生じた場合は、#320〜400程度の目の細かいサンドペーパーで木地調整※1し、同じ塗料を再塗装※2してください。

●白濁してしまったら
特にArbor蜜蝋樹脂ワックス塗装のフローリングの上に水分をこぼし長時間放置してしまうと水とワックス成分が反応し白く跡を残す場合があります。その場合は、エタノールもしくは、Arbor水性クリーナーワックスでふき取ってください。それでも落ちないようなら、#180〜320程度のサンドペーパーで削り取り※1同一の塗料で再塗装※2してください。

●日焼けによって色の差が生じてしまったら
日焼けによって色の差が生じてしまったら、色の境目の部分を10〜20cmの幅で#180〜400程度のサンディングペーパーでサンディング※1し、同じ塗料で再塗装※2します。対処直後は、色の差が少し分かりますが、数週間も経つと色の差が自然に馴染んできます。サンディングの際、強く削るのではなく、軽くぼやかす程度に行うと自然な仕上がりになります。


※1サンディングに関する注意点
サンディングは木目に沿って行ってください。

※2再塗装に関する注意点
再塗装する場合は、少量を塗りこむように塗るのがポイント。すでに、一度塗装をしているため、大量に塗りすぎるとべたつきの原因になります。塗装後は、きれいな乾いたウエスでしっかりとふき取りを行ってください。