塗装の種類とその選び方
-塗装を知ると無垢フローリングはもっと楽しめる-

なぜ、木材に塗装をするのか

 そもそも木材には、どうして塗装を施すのでしょうか。自然から切り出したような無垢素材であれば、塗装などせず、無塗装のまま使用する方が、最も“自然”ですが、塗装は木材の「保護」という重要な役割を果たしています。もしも、無塗装の無垢フローリングの上にコーヒーやワインをこぼしてしまったとしたら…おそらくコーヒーやワインの色素が染み込んでしまい、せっかくのフローリングにシミを残してしまうことでしょう。また、日々の生活で生じる黒ずみ汚れもつきやすくなります。
 無垢フローリングは、カーペットやラグを換えるように、簡単に張替えができません。お気に入りのフローリングをいつまでも使い続けたい、という願いを「塗装」が満たしています。
 同時に、無垢そのままではなく、“自分の好みの味付けを施したい”“より美しく仕上げたい”そんな意匠的なニーズにも塗装が応えています。
 時間を経るに従って味わいが増し、愛着が深まるのが無垢木材という自然素材の大きな魅力。その魅力を引き立てる役割のひとつを「塗装」が担っているのです。

シルバーチェリーフローリング
Arbor植物オイル塗装

実践・塗装選び

 一口に塗装と言っても、多くの種類があり、その目的や効果はさまざま。“これさえ選んでおけば大丈夫”というようなオールマイティーな塗装方法はありません。それだけに塗装によって、どんな仕上がりになるのか、どのような効果が得られるのか、などの情報を掴んでおくことで、無垢フローリングに対する満足度と楽しみが大きく拡がることでしょう。

 塗装の種類は、大きく分けて2つのタイプに分けられます。
浸透性塗装:オイル塗装や蜜蝋ワックス仕上げのように塗料が木材の内部に浸透して保護するタイプ
当社取扱いの浸透性塗装はこちらをクリック
コーティング系塗装:ウレタン塗装に代表される木の表面に塗膜をつくることで木を保護するタイプ

ここでは、目的や効果に合わせた塗装選びの例をご紹介しましょう。


●仕上がり感から選ぶ
 どのような仕上がりを求めているかによって、適合する塗装方法を選択しましょう。
“無垢の木の質感が好き”“使い込んだ時に生じる傷や汚れも味わいとして楽しみたい”そんな方には「浸透性塗装」、“ツヤがあるほうが好き”“ツルツルした質感が好き”な方には「コーティング系塗装」がおすすめです。


●お手入れの方法で選ぶ
 無垢木材は生きている素材ですから、しっかりとお手入れすることで、いつまでも長持ちさせることができます。しかし、忙しくてお手入れの時間を十分にとりにくいご家庭では“できればお手入れの手間を減らしたい”と思うもの。そんな場合は、傷や汚れがつきにくく、普段のお掃除が楽になる「コーティング系塗装」を選ぶことで解決することができます。しかし、コーティング系塗装は、一度傷がついてしまうとご自身での補修ができないことが弱点。専門業者による補修が必要になります。
 一方、少しくらいならメンテナンスに手間がかかっても、無垢の質感やあたたかさなどを最大限に楽しみたいという方には「浸透性塗装」がおすすめです。手間といっても毎日欠かさずにお手入れをしなくてはいけないわけではありません。半年〜1年に1回程度オイルや蜜蝋ワックスを塗るというようなお手入れです。多少シミや汚れはつきやすいですが、そんなときもサンドペーパーで汚れを削り落とし、その部分にオイルや蜜蝋ワックスを馴染ませるだけで、簡単に補修することができます。
長い目でみると「浸透性塗装」のほうがメンテナンスが楽ともいえるでしょう。

●使用する場所に合わせて選ぶ
 同じ床でも、場所によって環境は異なります。
たとえばキッチンは、洗剤や油がはねたり、調味料などをこぼしてしまったりする恐れがあるため、“水拭きのお掃除をしたい”“お掃除を簡単にしたい”、一方家族みんなでくつろぐ空間であるリビングや1日の疲れを癒す場である寝室などでは、“木の質感を楽しみたい”“木のあたたかさを感じたい”というように場所によって要望は異なることでしょう。そんな場合は、同じ家の中でも場所によって塗装方法を変えることもひとつの方法です。
また、店舗などの床であれば、土足で多くの人々が行き来するため、磨耗しにくい重歩行用タイプの塗装を選ぶということもお考え下さい。

●着色
 希望の色がある場合、着色塗装を選択することもできます。当社では、コーティング系塗料基準色(全15色)をご用意しております。
コーティング系基準色についてはこちらをクリック

●耐薬品性に強い塗装
 抗菌、防カビ、撥水、耐薬品性を求められる店舗や医療施設、特にカラーリング液やパーマ液等の薬品を使う美容室などは、無垢フローリングを使いにくいもの。無垢フローリングを使いたい、そんな希望も「塗装」により叶えることができます。当社のArborガラスフィニッシュなら、浸透性のため、マットな仕上がりで、無垢材の木質感をそのままに、薬品や洗剤、油汚れなどのつきにくさはコーティング系のウレタン塗装を上回る性能を得ることができます。
Arborガラスフィニッシュについてはこちらをクリック