床材や家具を選ぶとき、「どの樹種にするか」は空間の印象を大きく左右します。
今回は、ナチュラルで万能な「オーク」と、重厚で艶やかな「チーク」を比較しながら、それぞれの魅力をご紹介します。
オークは、明るめのベージュ〜黄褐色で、はっきりとした虎斑(とらふ)模様が入るのが特徴。
ナチュラルで親しみやすく、北欧風やカジュアルな空間にぴったりです。
一方、チークは赤みを帯びた濃いブラウン。油分を多く含み、しっとりとした艶感があり、空間に落ち着きと高級感をもたらします。
オークは、ややざらっとしたナチュラルな質感。素足で歩くと、木のぬくもりとともに自然の風合いを感じられます。
チークは、しっとりとした滑らかさが魅力。触れた瞬間にわかる上質さがあり、床に使うと空間全体が引き締まります。
オークは、時間とともに色が濃くなり、深みと温かみが増していくのが特徴です。
施工直後は明るめでも、数年経つと落ち着いたブラウンへと変化し、空間により重厚感を与えてくれます。
一方、チークは施工直後に見られる色ムラや濃淡が、時間とともに均一に整っていくのが魅力です。
赤みや艶が落ち着き、全体として滑らかで上品な表情へと変化していきます。
オークは、明るくナチュラルな色味と、はっきりとした木目が特徴。
北欧風やカジュアルなインテリアと相性が良く、開放感のある空間を演出します。
チークは、しっとりとした艶と深みのある色合いが魅力。
和モダンやアジアンテイスト、高級感のある空間にぴったりです。
床材選びに正解はありません。
それぞれの木が持つ個性を知り、「自分の暮らしに合う木」を選ぶことが、心地よい空間づくりの第一歩です。
色味、質感、経年変化、空間の印象など、重視したいポイントを見極めながら、ぜひあなたらしい選択をしてみてください。