インフルエンザの発生を抑制する木の力?!

 この冬もインフルエンザが流行の兆しを見せていますが、木造校舎とRC校舎とで、児童のインフルエンザによる学級閉鎖数を比較したところ、木造校舎はコンクリート校舎の約1/3という調査結果があります(下グラフ参照)。
 なぜこのような大きな差が生まれるのでしょう。それは、木材には、コンクリートやプラスチィックにはない“調湿作用”があるからです。インフルエンザウィルスは、気温が低く、空気が乾燥している環境では長期間生存し続けますが、湿度が50%以上になるとウイルスの多くが死滅してしまいます。部屋が乾燥している状態では、木材中の水分を吐き出し、湿気が多いときには、余分な湿気を吸収する木材は、湿度を快適な状態に保つ効果をもっているため、木造校舎ではインフルエンザの感染が減ったと考えられます。
 また、その他の病欠や不登校が少ないことの理由についても、木の香りや調湿作用などが心と身体に安らぎを与えているためではないかといえるでしょう。
 ちなみに、老人ホームを対象に行われた同様の調査においても木材使用率の多い施設では、インフルエンザの感染や転倒による骨折、不眠を訴える人の割合が少ないという結果も出ています。

ヒノキ フローリング・パネリングを使用した幼稚園

児童の欠席理由 アンケート調査
「木造校舎の教育環境−校舎建築材料が子ども・教師・教育活動に及ぼす影響」(財)日本住宅・木材技術センター発刊より引用