ヨーロピアンオーク 表面加工フローリング【622 号】

 独特の表情と優れた材質を持ち、ヨーロッパで古くから愛されているヨーロピアンオーク。そのフローリングに表面加工を施すことで、オーク独特の木目をさらに際立たせたり、立体的な表情を創り出したりするなど、素材に新たな魅力をプラスしています。

高品質のヨーロピアンオーク

 本製品は数あるホワイトオークの中でも特に品質の高いことで知られている西ヨーロッパ産オークを使用。独特の表情を創り出す放射組織と粗い波状の木理を持ち、ヨーロッパでは古くから木材のほか、建具や家具の素材などに使用されてきました。
 こうした意匠的な側面に加え、材質面においても優れていることがヨーロピアンオークの特徴です。特にフローリング材に求められる硬度が高く、土足歩行や多くの人々が往来する環境も耐えられ、一般住宅のみならず、商業空間のフローリングや公共施設の玄関ホールなどにも使用できます。
ヨーロピアンオーク スプーンカットフローリング
(品番:FEKS70-122)

表面加工の歴史

 現代において「かんな」というと木製の台に刃を差し込んだ台鉋を思い浮かべることでしょう。この台鉋はローマ時代のポンペイの遺跡から出土したことで知られていますが、中国を経由して日本に伝えられたのは比較的新しく、室町時代中頃と言われています。それ以前は、「ちょうな」で荒削りした面を「やりがんな」で仕上げ削りし、建築に使用されていました。ヨーロッパなどでは、主に日本の「まさかり」に相当する刃幅の斧(刃が柄と平行についている)で用材を削り仕上げしたといわれており、現在の「ちょうな」の形は日本独特に発展した道具ともいえます。
 また、ちょうな削りは熟練した技により、はつり面に美しい波模様をみせることもできます。このような仕上げを「名栗仕上げ」と呼んで、凸凹のある表面を楽しんだりしました。今でも和風の数寄屋造りには、蛤刃のちょうなで亀の甲羅のような形に連続してはつる「亀甲はつり」の板が用いられています。現在これらの仕上げは個性的な模様として幅広く認知されるなど、表面加工の木材の用途は拡がっています。
ちょうなを使う様子(出典:春日権現験記)

表面加工で魅力をプラス

 表面につけられた凹凸は、陽射しや照明が当たることによって陰影を生みだすとともに、自然素材ならではの、柔らかい風合いと素足に感じる微妙な感触を増幅。視覚と触覚の両面にアピールします。この凹凸の高低差は最大で約3mm。一般的な複合フローリングに使用されている単板の厚みが0.2mmであることから、無垢材らしさをより強調しています。
 
「スプーンカット」「ツキノミ」「チョウナ」「ナイフカット」「ハンドスクレイプ」という表面加工をご紹介します。

①スプーンカット
 スプーンで表面を削り取ったような丸みを帯びた大きめな模様で、流れるようなリズム感があります。さらにブラッシングを施すことで滑らかに仕上げています。
表面加工パターン
②ツキノミ
 彫刻や表面の仕上げに用いられる突き鑿(ツキノミ)。材を横から突くため、木目方向に直交した横長の柄が彫られ、見る方向によって陰影が映し出されるので、素材感が際立ちます。
③チョウナ
 丸太から角材を削り出したり、大木をくり抜いたりするために使われていた釿(チョウナ)。この伝統工具を使って職人が手彫りしたような風合いを再現しました。
④ナイフカット
 鋭角な削り跡を活かした浅彫り模様によって、荒々しくも、幾何学的な表情を持っています。
⑤ハンドスクレイプ
 長い年月をかけて使い込まれた古い床材の渋い表情を再現するために、一枚一枚に手で削ったような凹凸をつけて丁寧に磨きこんでいます。
 無垢フローリングに新たな魅力をプラスする表面加工。好みや空間イメージに合わせて選ぶことができます。