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アッシュ[熱処理]幅広無垢フローリング
―落ち着きのある表情と高い機能性を持つ床材―【624 号】

 無垢材に高熱と水分だけを用いた特殊な熱処理を施すことによって、無垢材の寸法安定性を飛躍的に高めた熱処理フローリングシリーズ。今号では、意匠面でも大きなインパクトのあるアッシュの幅広フローリングをご紹介します。

古民家風にもモダンにもマッチ

アッシュ[熱処理]無垢フローリング施工例
 熱処理フローリングは、通常の木材よりも優れた寸法安定性と耐朽性を有し、寒暖差の激しい地域や温度・湿度変化の激しい場所でも安心して使用することができます。こうした性能面に加え、意匠面においてもユニークな特徴を備えています。特殊な熱処理によって、材の表面が自然に枯れたような状態となり、長い年月を経た古材を思わせる渋みのある色合いに変わり、深い艶が出てきます。
 この自然な色合いはを塗装で表現しようとしても再現不可能であり、しかも表面だけでなく、材の中心まで同じであるため、摩擦や衝撃を受けて表面に傷がついても、色の違いが露出するようなことはありません。
 
 本製品は、アッシュの幅150㎜を使用。広い巾は、アッシュの明瞭で華やかな木目と渋く深い色合いによって生み出された重厚で落ち着きのある表情を一層引き立てます。そのため古民家風・古民家カフェ風にも、モダンで都会的な空間にもマッチさせることができます。

サイズ変化の少ない幅広フローリング

 幅広タイプのフローリング材の場合、無垢材の特性でもある膨張・収縮に伴う“動き”への考慮が最重要課題とされてきました。
 しかしこの商品は、特殊な熱処理によって平衡含水率を通常乾燥材の半分以下、膨張収縮率を約60%に抑えこみ、結果的に幅方向の“動き”を通常乾燥材75㎜巾のものと同等にまで安定させています。
 施工に当たっては一般の無垢フローリングと同様にスペーサーの使用が必須となりますので注意が必要です。

木材の熱処理

 わが国でも古くから、杭や外壁などの木材の表面を焼き焦がして、木材を炭化させ虫害や腐れ、カビなどから建物を守ってきました。飛騨高山の茅葺きの家は、囲炉裏から上がる煙が天井材や屋根材をいぶし、虫害や腐れ、カビなどから家を守っています。
 その目的や方法、処理温度は様々でも、木材は加熱することにより水分を吸収しにくく変質することは科学的根拠に基づく事実であり、上記の例は結果的に木の動きを抑制しており、先人たちはこのことも十分に認識していたものと思われます。熱処理フローリングは、先人の知恵を現代建築に活かした材の一つと言えるでしょう。
※熱処理フローリングは無垢の木材です。経年変化により色調が変化します。色調の変化をお好みではない場合には、ウレタンマットマローネ、ウレタンマットビターブラウンの塗装品(着色)をお勧めいたします。