明治・大正から昭和初期にかけて建てられた日本の洋風建築に使用されていたヘリンボーンや市松などの寄木張りは、そのクラシカルな雰囲気と高級感から、現代の住宅でも注目を集めています。同じ形のピースを幾何学的に並べる寄木張りは、世界的にも標準仕様となっていますが、違う形のピースを一定の法則で並べる新しい寄木張りも加えました。合わせてご紹介します。
■バスケットチェック張り
細長いピースと正方形のピースを組み合わせた張り方。流れるような繊細なラインが、かごを編んだように見えることから“バスケットチェック”と名付けました。列を成すピースは長さ456mm×巾57mmで、長さが巾の8倍のサイズになっています。これらに相対する正方形のピースは、単調になりがちな空間に動きをもたらします。上品な仕上がりになるように、2つのピースのバランスを徹底的に追求し、細いラインが直交するデザインは、モダンな中にも適度にクラシカルな印象を与えます。

画像3:バスケットチェック張り

画像3:バスケットチェック張り
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■サテン張り
同じ長さのピースを2枚並べ、その木口に巾の2倍の長さになる長方形のピースを配置する張り方です。張り上げたときのリズミカルな仕上がりが、生地の織り方である“朱子織”に似ていることから“サテン張り”と名付けました。長さ300mm、600mm、900mmの3種類のフローリングと、長さ180mm×巾90mmのピースを組み合わせて張り上げていきます。どのようなパターンで張っていくかはお好み次第です。並べ方次第で景色が変わるため、配置を考える楽しみがあります。

画像4:サテン張り

画像4:サテン張り
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