今、世界では1年間に521万ha以上の森林が失われており*、これは1分間に東京ドーム2個分の計算になります。無計画、もしくは違法伐採による森林資源の減少は、地球温暖化や異常気象を引き起こす一因となっています。これらを抑制するためには、成長分や植林した以上に伐らないといった環境保全を前提とした計画的な伐採を実施する、長期的な森林管理が不可欠です。
また、2015年9月には国連サミットでSDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)と呼ばれる国際社会共通の目標も定められました。世界が抱える問題を解決し、持続可能な社会をつくるための17の目標と169のターゲットで構成されているものとなります。この17の目標には、『13.気候変動に具体的な対策を』、『15.陸の豊かさを守ろう』など、森林管理に関わりの深い項目も含まれています。
マルホンでは2006年より、国際的な森林管理の認証機関であるFSC®-CoC認証を取得しており、国産材商品として、
FSC®認証尾鷲ヒノキ無垢フローリング、
FSC®認証天竜スギ無垢フローリングに次いで、FSC®認証国産広葉樹無垢フローリングの開発を『12.つくる責任つかう責任』も踏まえて実施してきました。今回は産地とともに、FSC®認証国産広葉樹無垢フローリングの種類と特徴をご紹介していきたいと思います。
*環境省「世界の森林を守るために」,[online] https://www.env.go.jp/nature/shinrin/index_1_2.html(参照2019-08-06)