マルホンでは、適切な木材乾燥による、徹底した含水率の管理を行っています。
一般的に、海外からの輸入材は、輸出地の平衡含水率を基準として乾燥しているケースが多々あります。しかし、平衡含水率は温度や湿度によって変わります。つまり、輸出地が暑くジメジメした気候であれば平衡含水率は高くなり、寒く乾燥している地域では平衡含水率が低くなる傾向があるため、それをそのまま日本で使用してしまうと、反りや割れといったリスクが高くなってしまうのです。また、日本の平衡含水率を基準としている場合でも、より含水率の低い屋内ではなく、屋外の含水率を計測していることも多く、しばしば動きの要因になっています。
マルホンでは、国産材、輸入材を問わず、日本の室内の平衡含水率に合わせ、安定状態まで乾燥させたうえで、国内外で検品を行ってお客様へお届けしています。
またマルホンでは、環境保全活動と持続可能な木材資源の保持に早期から取り組んでいます。認証木材の商品化や、独自の木材調達プロセスの導入のほか、重油などの化石燃料ではなく木くずを燃料としたり、電気式の乾燥機を用いたりするなど、人工乾燥においてもでき得る範囲で、環境保全対策を進めています。
環境保全に関する国際的な取り組みや、マルホン独自の取り組みについては、下記をご参照ください。
▼持続可能な世界のための取り組み
https://www.mokuzai.com/MailMagazine/228
今回は、無垢材と乾燥についてご紹介しました。一口に乾燥と言っても様々な方法があり、それにより木材の品質も左右されます。長く一緒に過ごす無垢材ですから、適切に乾燥された材を使って快適に過ごしたいものです。無垢材を選ぶ際には、乾燥にも着目してみてください。