クリ床暖房対応無垢フローリングは、東京ガスの温水床暖房対応品で、第三者機関からの認定を受けた信頼度の高いフローリングです。素材は、はっきりと力強い木目をもつチュウゴクグリで乾燥・加工後の膨張収縮が少なく、床暖房による急激な温度変化にも耐えうる寸法安定性をもちます。
自然な明るさと落ち着きをもつフローリング
クリは、環孔材の中でも導管が非常に大きいことから、無垢木材ならではの素材感が強く感じられます。材面はかすかにグレーがかった柔らかなクリーム色で、自然な明るさと落ち着きがあります。
素朴で安らげる雰囲気の素材のため、ナチュラルなインテリアに合わせる場面はもちろん、コンクリートやステンレスなど、異なる質感を持つ素材との組み合わせにおいて、クリならではのあたたかみを活かすこともできます。古くから日本の住宅の素材として用いられてきたことから、純和風や和モダンのような和風の空間にも、洋風の空間にもお使い頂けるフローリングです。
このようなクリの素材感や材そのものの色を楽しんで頂けるよう、オープンポア(注1)のウレタンクリアー塗装を施しているため、触れた時に塗膜を意識することが少なく、水や汚れに強い上に、経年変化を楽しむことができます。
(注1)導管を塞ぎきってしまうことなく、塗装後の表面でも木目が感じられるようなウレタン塗装のこと。
クリ床暖房対応無垢フローリング75㎜巾
クリの木はひとつ?
クリはブナ科クリ属の落葉広葉樹です。主要種だけでも8種あり、温帯に広く分布しています。樹皮は黒褐色で白い小花を咲かせる木です。
現在でも秋の味覚として私たちを楽しませてくれるように、いずれの種も利用価値が高かったため、古くから食生活に取り入れられたり、木目の美しさを活かした装飾物などに用いられてきました。
クリの立ち木
今回のクリ床暖房対応無垢フローリングに用いられている「チュウゴクグリ」は「シナグリ」などとも呼ばれます。クリは漢字で「栗」と書きますが、これはもとをたどるとチュウゴクグリを指します。天津甘栗の実が採れる木で、その実は「千果之王」つまり果実の王様とも呼ばれているそうです。意外にも私たちの日常と接点のある木だといえます。
国産のクリは「ニホングリ」という種のクリです。日本では、何事も成果が出るまでには時間が必要だ、という意味の「桃栗三年柿八年」といったことわざにもクリが出てきますし、耐朽性の高さから家の土台や鉄道の枕木などに活用されてきたことも、よく知られている話です。クリの産地である岩手では、材の利用が特に盛んでもあります。
その他にも、穀物の育ちにくい地中海沿岸で栽培され、主食のように用いられていたことから、「木のパン」と呼ばれていたヨーロッパグリや、家具やタンニン摂取の原料として用いられていたアメリカグリなどがあります。
世界の主要なクリ属
人々の暮らしに寄り添うよう、古くから実も材もさまざまな場所で役立ってきたクリ。
乾燥・加工後の寸法安定性を誇るクリを、無垢フローリングという形で生活に取り入れるのも、一案かもしれません。