お子様がミニカーを走らせたような細やかなすり傷・・・
ダイニングテーブルの椅子を出したり引いたりした時についたザラザラしたすり傷・・・
床材をよくよく観察してみると、思いのほか細かいすり傷が多く、衝撃を受けることも。
そんな時は焦らずに・・・以下の方法で傷のお手入れをしてみて下さい!
《浸透性塗料の場合》
浸透性塗料の場合、写真のような引っかき傷ができてしまっても、
サンドペーパーでサンディングすることで直すことが可能です。
まずはサンドペーパー180番(目の粗いタイプ)と
240~320番(やや細かいタイプ)、そして土台となる平らな角材を用意します。
どれもホームセンターなどで簡単にご用意できるものです。
土台は固めのスポンジや大き目の消しゴムなどでもOK!
角材に180番のサンドペーパーを巻きつけ
材に平行な状態でサンディングしていきます。
サンドペーパーを斜めにせず、材に平行にする事がポイント。
傷の部分だけではなく、やや大きめに大胆に削っても問題ありません。
180番で削り、だいたいの傷が薄れてきたら、
サンドペーパーを240番に変え、同じ手順で再度削ります。
木肌の細かいものや、年数が経っている材の場合は、
320番で仕上げるとより美しくなります。
サンドペーパーで整えた材は無塗装の状態になっていますので、
最初に施されていたのと同じ塗料で再塗装をします。
今回実験している材は、カバザクラのオイル塗装ですので、
ここへArbor植物オイルを再塗装していきます。

サンディングする際は木目に沿って、
やや広範囲にグラデーションを描くようにおこなうときれいに仕上がります。
ウエス(いらないタオルや着古したTシャツでOK)を用意し、
ウエスにオイルをなじませたら材へ塗りこんでいきます。
しっかり塗り込んだら、5~10分程度置き、乾いたウエスでしっかりと拭き取ります。

ご覧ください!
最初の写真でついていた引っかいたような細かい傷が
きれいになくなっているのがお分かりになりますでしょうか。
蜜蝋ワックスはじめ他の浸透性塗料であっても手順はまったく同じです。
細かい傷がついてお困りの方は、ぜひトライしてみてください。
また、やや深めの傷であっても、最初に施されていたものと
同じ塗料をなじませるだけで、劣化した印象から風合いのある印象にできます。
《コーティング系塗料(ウレタン塗装)の場合》
コーティング系の塗装を施されている場合は、
ご自身でサンドペーパー等を使い削ってメンテナンスすることはできません。
どうしてもひどく傷ついてしまった場合は、業者様にご依頼して直していただきましょう。
ですが、細やかなすり傷であれば、当社の水性クリーナーワックスをはじめ、
ウレタンフローリング用のワックスを、頻繁に塗ることもおすすめです。