南の方から梅雨入りし、前線の活動が活発な今日この頃です。
季節によって空は様々な表情を私たちに見せてくれますが、木もまた時間とともに表情を変えていきます。
今回は、
パネリング(壁・天井材)としてご用意している樹種の経年変化をご紹介いたします。
これからご紹介する画像は、下の写真のように、実際のパネリングカットサンプルを日当たりの良い窓辺に置き、およそ3ヵ月後に表情の変化を確認したものです。
▲日当たりの良い場所に置いたサンプル
カットサンプルは、その半分をあらかじめアルミ箔で覆っています。
アルミ箔で覆った部分は元の色味のまま、覆っていない部分だけ表情が変わっていくため、3ヶ月後にアルミ箔を取り除くと、経年変化前後の表情を比較できるという訳です。
樹種によって、次第に色が濃くなっていくものもあれば、明るくなっていくものもあります。
もともと色が明るい樹種は、例外もありますが、経年変化で色が濃くなっていくものが多いです。
今回は、スプルース、ベイヒバ、ピーラー、ウェスタンレッドシーダーの変化をご紹介します。
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スプルース[柾目]
木曽ヒノキに表情が似ているスプルースは、経年変化もヒノキと同様です。次第に飴色へと変化します。
▲スプルースの経年変化
▲スプルース 無垢パネリング施工例(天井)
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ベイヒバ[柾目]
独特の香りには防虫効果もあるベイヒバ。黄味が増して飴色へと変化します。
▲ベイヒバの経年変化
▲ベイヒバ 無垢パネリング施工例(天井)
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ピーラー[柾目]
赤味のある色が特徴のピーラーは、よりはっきりとした赤味へ変化します。
▲ピーラーの経年変化
▲ピーラー 無垢パネリング施工例(天井)
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ウェスタンレッドシーダー
パネリング人気No.1のウェスタンレッドシーダー。ピーラーと同じように、より濃い色へと変化します。
▲ウェスタンレッドシーダーの経年変化
▲ウェスタンレッドシーダー 無垢パネリング施工例(天井)
濃淡のはっきりした表情が特徴的なウェスタンレッドシーダーですが、その色差は時間とともに少なくなっていきます。下の写真のように、明るい部分が濃くなるため、もともと濃かった部分に色味が近づいていきます。
▲明るい部分と濃い部分の色の変化ウェスタンレッドシーダー
まだまだご紹介したいところですが、今回はここまで。
定期的に様々な樹種の経年変化をご紹介してまいりたいと思います。
※今回ご紹介したものは、日当たりの良い窓辺にサンプルを置き、確認したものです。日照条件などが異なる場合、変化の様子やスピードなどが異なる場合もございます。