夏本番、暑さが一層厳しくなるこの季節。
「天然のエアコン」とも呼ばれる無垢材は、自然と湿度を調節し、快適な空間を保つ役割を果たしてくれます。
今回は、とりわけ調湿効果の優れた無垢材の中の一つとして、先日の
ブログ「ムシムシした季節も快適な無垢材」でも触れた、
「ヒノキ」フローリングのラインナップについて詳しくご紹介します。
日本最古の木造建築である法隆寺を代表として、古くから最高級の建材として使用されてきた「ヒノキ」。
その卓越した耐久性、リラックス効果や抗菌作用のある爽やかな香り、そして優れた調湿作用による、さらっと気持ち良い足触りなど、数多の長所があります。
▲尾鷲ヒノキ立ち木
マルホンの「ヒノキ」は、産地違いで、2種類の取り扱いがあります。
静岡県天竜地方をはじめとする中部地方の
「ヒノキ」と、三重県尾鷲の
「尾鷲ヒノキ」です。
まずは、
「ヒノキ」のご紹介。
中部地方で育った「ヒノキ」は、節の量を4つのグレード*の中からお選びいただけます。
*グレード・・・樹種ごとに設定された目安で、見た目の違いを表しています。グレードによって、節が少ないもの、木柄が整ったもののみを集めて仕立てたもの、節や色の違いを愉しむ表情が豊かなもの、素材感が強いものなど、さまざまです。
下記の表は、針葉樹のグレードを分類したものです。
▲針葉樹のグレード
▲ヒノキの節グレード
上のサンプル画像のように、節の入らない「無節」、そして「上小節」→「小節」→「節」となるにつれて、節が多く入ってきます。
グレードの違いでお部屋の印象はガラッと変わります。
「無節」と「節」の施工事例を見てみましょう。
▲ヒノキ無垢フローリング 無節 の施工事例
▲ヒノキ無垢フローリング 節 の施工事例
檜舞台をイメージする「無節」は、上品で高級感が溢れます。
たくさんの節が点在する「節」グレードになると、それぞれの節の個性を楽しめ、ぐっとお手頃価格になることもポイントです。
次に
「尾鷲ヒノキ」のご紹介。
世界遺産・熊野古道伊勢路の道中である尾鷲で育つこの「尾鷲ヒノキ」は、伊勢志摩サミットの円卓にも採用された最高級材です。
この場所の独特な地形による高温多雨な気候の中で生育することで、他のヒノキと比べ、油分が多く粘りが強い、また通常より香りの強い、鮮やかなオレンジ色を帯びた材面が特徴です。
▲尾鷲ヒノキの鮮やかなオレンジ色の丸太
「尾鷲ヒノキ」については、コラム「見る木活かす木」でも詳しくご紹介しておりますので、ぜひご一読ください。
▼尾鷲ヒノキ―FSC®認証の高品質フローリング―【689 号】
https://www.mokuzai.com/MailMagazine/127
「尾鷲ヒノキ」のグレードは節がしっかりと入る「節」と、無節に近いですが小さな節の入る「無節上小節」の2種類をご用意。
▲尾鷲ヒノキの節グレード
施工事例はこちらです。
▲尾鷲ヒノキ無垢フローリング 節 の施工事例
▲尾鷲ヒノキ無垢フローリング 無節上小節 の施工事例
大きな節の入る「節」は、ナチュラルな印象が魅力です。
「無節上小節」は、美しく洗練された表情で、より上質なヒノキの空間を存分に味わうことができます。
また、「尾鷲ヒノキ」は、床暖房対応の挽板フローリングのご用意があります。
床暖房のあたたかさとやわらかい足触りの組み合わせは、心地よさの相乗効果を生み出します。
▼床暖房対応 尾鷲ヒノキ―環境にも配慮したFSCⓇ認証100%フローリング―【710 号】
https://www.mokuzai.com/ MailMagazine/196
いかがでしたでしょうか。
「ヒノキ」といえど、これだけのラインナップがあります。
マルホンのショールームでは、実際の商品に見て、触れて、踏み比べて、香りもご体感いただくことができます。
それぞれの違いを感じて、ぜひ選ぶ楽しみを味わってみてください。
▼ヒノキ フローリング一覧
https://www.mokuzai.com/ Product/Flooring/pjid44
▼尾鷲ヒノキ フローリング一覧
https://www.mokuzai.com/ Product/Flooring/pjid94