マルホンでは様々な樹種の無垢フローリングをご用意していますが、どの木も、フローリングだけでなく多様な場所や用途で使われています。
その木の背景を知れば、フローリングに対してもっと愛着が沸くかもしれません。
今回は、樹種が持つエピソードをご紹介していきます。
ヨーロピアンオークは、高い人気を誇る無垢フローリングです。
ヨーロッパ全土で手に入れることができるヨーロピアンオークですが、その歴史は古く、様々な歴史書、神話に度々登場します。
頑丈で加工もしやすいことから、多くは家具、建材などの家に関するものに使われ、欧州の土足文化を支えてきました。
それ以外の用途として有名なのは、ウイスキーの樽材です。
樽材としてよく使われているのは北米のホワイトオークですが、産地の違いにより様々な風味に変化します。
アフリカ産のサペリは、ストライプ状のキラキラとしたリボン杢(もく)、高級感と重厚感に満ちた色合いが魅力的で、高級木材のマホガニーに似ていることから「アフリカンマホガニー」とも呼ばれています。
ストライプ状の模様は、お部屋に奥行きを持たせてくれます。
▲サペリ リボン杢
そんなサペリですが、フローリング以外に、楽器や高級車のハンドル、シフトノブなどに使われたりします。
代表的な楽器としては、ギターやバイオリンの背面によく使用されます。
杢はその木材のみに現れる特徴のため、同じものはありません。
サペリにはリボン杢以外にも、木目が波状に縮み、しわがよったように見える「縮み杢」や、泡のような模様の「泡杢」が現れます。
「世界にひとつだけ」の杢が、特別感を感じさせてくれます。
南米産のクルパウは、その堅さから別名「ダイヤモンドウッド」とも呼ばれ、高級材として扱われています。
経年変化すると、深みのある赤色になるとともにツヤが増す、美しい樹種です。
▲クルパウ 経年変化
とても堅い木なので、商業施設など土足の場所で使われることもあります。
近年では九州の豪華寝台列車「ななつ星」の床に採用され、一気に知名度が上がりました。
大分駅のコンコースの床にもクルパウが使われており、注目を集めています。
いかがでしたでしょうか。
お気に入りの物や空間に使われている木を、ご自宅のフローリングとして使うというのも素敵ですよね。
今後のフローリング選びのご参考になりましたら幸いです。
実物はマルホンのショールームでご覧いただくことができます。
是非、お近くのショールームへお越しください。